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米国 Autodesk 社(本社:米国カリフォルニア州/プレジデント 兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下、Autodesk)は、フロリダ大学と共同で、工業化建築に特化したロボティクス研究施設「Autodesk Design and Make Laboratory」を開設しました。
Autodesk は、同施設の設備、改修、技術支援に充てるため、100 万米ドルを寄付します。同施設では、ロボティクス、デジタルツイン、BIM、モジュール建築などの先進技術を活用した工業化建築の研究を推進するとともに、学生が次世代の建設業界で求められるスキルを実践的に習得できる環境を提供します。
米国の建設業界では、2031 年までに現在の労働力の推定 41%が退職年齢に達する、または退職年齢に近づくとされています※1。また、フロリダ州では住宅および賃貸住宅が 12 万 1,000 戸以上不足しており、ハリケーン被災地域では復興に長い時間を要するケースもあります。
こうした課題を背景に、Autodesk Design and Make Laboratory では、テクノロジーを活用して、より迅速で安全、かつ効率的な建設手法の実現を目指します。研究チームによる初期段階の試験では、ラボで開発したロボットを活用することで、従来は数カ月を要する複数住宅の骨組み施工を、週末の間に行える可能性も示されています。

左から、フロリダ大学 College of Design, Construction and Planning 学部長のチメイ・アヌンバ(Chimay Anumba)氏、Autodesk, Inc. 最高執行責任者のスティーブ・ブルーム(Steve Blum)、フロリダ州第 3 選挙区選出の米国下院議員キャット・カマック(Kat Cammack)氏、Brandon Construction Company プレジデント兼 CEO のデイビッド・ブランドン(David Brandon)氏。「Autodesk Design and Make Laboratory」の開設にあたり、テープカットを行いました。
「Autodesk Design and Make Laboratory」は、Autodesk のエグゼクティブ バイス プレジデント兼最高執行責任者(COO)であり、フロリダ大学の卒業生でもあるスティーブ・ブルームが発表した 100 万米ドルの使途を限定しない寄付によって開設されました。
同施設は、アラジン・アルウィシー博士(Dr. Aladdin Alwisy)が率いる「Smart Industrialized Design and Construction(IDC)Lab」の新たな拠点となります。IDC Labは、フロリダ大学のCollege of Design, Construction and Planning(DCP)とHerbert Wertheim College of Engineering(HWCOE)の両組織にまたがって研究活動を行っています。
今回の寄付は、Autodesk が 2024 年に行った 150 万米ドルの投資に続くものです。この投資は、フロリダ大学が先駆けて設置した Industrialized Construction Engineering(工業化建築工学、通称「ICon」)学位プログラムの立ち上げを支援したもので、同プログラムは 2026 年秋に第 1 期生を迎えます。

フロリダ大学理事会のメンバーで、Brandon Construction Company プレジデント兼 CEO のデイビッド・ブランドン氏(左)と、Autodesk, Inc. 最高執行責任者のスティーブ・ブルーム(右)が、新たな基本合意書に署名しました。
アラジン・アルウィシー博士(准教授、ラボディレクター)は、次のように述べています。
「建設の未来は、まだ完全には存在していない新しい職種を担う人々の手に委ねられています。私たちが開発するすべての技術は、まずこのラボで厳密な試験とシミュレーションを行います。細部まで改良を重ねることで、将来、実際の建設現場に導入された際に、よりスマートで、安全かつ迅速な建設に貢献できるようにします。このラボは、学生がそうした取り組みを実際に体験しながら進め、そこから生まれる新たな仕事を創り出していくための場となります」
フロリダ大学 Design, Construction and Planning の学部長、チメイ・アヌンバ氏は、次のように述べています。
「College of Design, Construction and Planning は、工業化建築プログラム、そしてAutodesk Design and Make Laboratory の設立に対する Autodesk の多大な支援に深く感謝しています。このユニークなパートナーシップでは、高度なテクノロジーを活用して建設業界を変革し、生産性、安全性、品質、サステナビリティの向上を目指します。Autodesk Lab で行われる取り組みは、業界に新たな研究成果をもたらすとともに、学生が未来に向けてより良い準備をすることを可能にします」
「Autodesk Design and Make Laboratory」は、フロリダ大学 College of Design, Construction and Planningの「Bruno E. and Maritza F. Ramos Collaboratory」内に設置されます。

人とロボットが協働する工業化建築の研究を推進
多くの大学研究施設が建設ロボティクスを研究する中、フロリダ大学の新施設は、工業化建築に特化している点が特徴です。
協働ロボット(コボット)が、壁の骨組み施工やパネル組立といった重量物を扱う反復作業を担う一方、人は品質管理や判断、実践的な専門知識を必要とする作業に集中します。これにより、将来の建設従事者が、現場で特に負傷リスクの高い作業を担う必要性を減らすことを目指しています。
この取り組みは、多機能ロボット、デジタルツイン、オフサイト建設およびモジュール建築向けの BIM 技術など、アルウィシー博士が 6 年間にわたって進めてきた人とロボットの協働に関する研究を基盤としています。
大学院研究員のフランク・シエ(Frank Xie)氏は、この構想を実現する研究者の一人です。同氏は、Autodesk Fusion®でモデル化したデジタルツインを活用したコンピュータービジョンシステムを開発しており、ロボットが建設設計を「見て」、実世界での組立作業へと変換できるようにする研究を進めています。
研究はまだ初期段階ですが、新施設でより多くの学生がこうした技術に実際に触れることで、研究開発のさらなる加速が期待されています。
次世代の建設人材を育成し、業界のスキルギャップに対応
工業化建築は、ロボティクス、デジタルツイン、モジュール組立などを活用し、住宅建設の工程を工場環境へ移行する手法です。労働力が減少する中でも建設能力を高められるアプローチの一つとして期待されています。
一方、次世代の工業化建築分野への関心も高まっています。Autodesk の「AI Jobs Report 2026」によると、学生の 66%以上が「ものをつくる仕事」や「自分の手を使う仕事」に就きたいと回答しており、2024 年から 6 ポイント増加しています。
また、Autodeskの「2025 年度版デザインと創造の業界動向調査」では、専門家の 61%が「適切な技術スキルを持つ新入社員の確保が困難」と回答し、58%が「熟練人材の不足が企業の成長を妨げている」と回答しています。
Autodesk Design and Make Laboratory は、こうしたスキルギャップの解消に向け、学生に先進技術を使った実践的な学習機会を提供し、2 兆米ドル規模の米国建設業界で求められる新たな役割を担う人材の育成を支援します。
Autodesk による次世代人材への継続的な投資
Autodesk は 2026 年 6 月、次世代の人材育成と教育を支援するため、3 年間で 3 億 5,000 万米ドルを投じる取り組みを発表しました。
この取り組みでは、新たに 6,000 万人の学生と教育関係者に Autodesk のプロフェッショナル向けテクノロジーを無償提供するほか、約 100 万人を対象に AI を活用したワークフローのトレーニングを実施し、20 万人以上による業界認定資格の取得を支援します。
今回の Autodesk Design and Make Laboratory の開設は、この 3 年間の取り組みに続くものであり、未来の仕事に備える学生への Autodesk の継続的な投資の一環です。
Autodesk の最高執行責任者(COO)、スティーブ・ブルームは、次のように述べています。
「フロリダ州は、米国が直面する 2 つの大きな課題の最前線にあります。それは、手頃な価格の住宅の不足と、需要を満たすだけの速さで増えていない建設労働力です。フロリダ大学の工業化建築工学プログラムとこの新しいロボティクスラボでは、学生が、より速く、安全で、スマートな建設を可能にするテクノロジーを活用し、この 2 つの課題を同時に解決できる人材となるための教育を行っています。
こうした実践的で、業界で即戦力となるための教育は、学生と雇用する企業の双方に大きな影響をもたらします。私たちは、この取り組みをあらゆる場所へ広げていきたいと考えています。そして、フロリダ大学の卒業生であることを誇りに思う一人として、私自身がキャリアをスタートさせたこの場所に恩返しできる機会でもあります」
今後の展開
工業化建築工学プログラムは、2026 年秋に第 1 期生を迎えます。
同プログラムでは、業界の専門知識、AI を活用した技術スキル、実践的なトレーニングを組み合わせ、建設分野の専門性とデジタル技術を使いこなす能力を兼ね備えた、新たなハイブリッド職種を担う人材の育成を目指します。
アルウィシー博士は、今後数年間をかけて、同ラボで研究する技術を実際の建設現場への導入に近づけていく考えです。
※ 建設業界の労働力に関する推計:The National Center for Construction Education and Research
※ 本記事は、米国 Autodesk 社が、2026 年 8 月 4 日(現地時間)に発表したニュースブログ記事を抄訳、再構成したものです。 Autodesk, Inc. /オートデスクについて 1982 年に設立した Autodesk は、米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を構え、現在世界約 40 カ国・地域で事業を展開している「デザインと創造」のプラットフォームカンパニーです。サステナブルな建築物から次世代自動車、デジタルファクトリー、最先端技術を駆使した映画やゲームにいたるまで、ありとあらゆるモノづくりのデザインと創造をテクノロジーの力でサポートしています。建設、製造、メディア & エンターテインメント業界における業務の効率化・自動化を促進する業界に特化したソリューションを搭載したインダストリークラウドを提供するほか、部門間のみならず業界全体の連携を実現し、業務プロセスを横断的にサポートする「デザインと創造のプラットフォーム」を展開し、より良い未来を築くべく、新たな可能性に挑戦するすべてのイノベーターを支援しています。詳細については、https://www.autodesk.com/jp をご覧になるか、Autodesk のソーシャルメディアをフォローしてください。 #MakeAnything
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